飛節びらん(ソアホック)

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飛節びらん(ソアホック)


概略

うさぎの足底は完全に毛で被われている為、何らかの原因で毛が抜けると足底を守るものがなくなり、薄い皮膚で直接歩いて炎症が起きやすい状態になる。一般にこの炎症のおきた状態を飛節びらんソアホック)といい、軽度の発赤からひどい炎症(潰瘍)迄様々な症状をみせる。飼育環境とうさぎの性格が大きな発症要因となる。発症部位は、前肢にできることもあるが、主に後肢の踵及び足底部分。

症状

初期は小さな脱毛と発赤が見られる。この時期は、注意して見ないと分からない。この症状をもつうさぎは決して少なくはない。但しこの時期であれば、飼育環境を整える事で大きな心配はいらない。この脱毛が大きくなり、皮膚が乾燥して白いかさぶたのような状態(真菌症等)と、脱毛は大きくならずに足底がじめじめした状態(湿性皮膚炎等)に分かれる事が多い。これは飼育環境によると思われる。この時期では、積極的に衛生状態を改善する事と床の環境を改善する事が大切となる。これより症状が進むと傷が化膿したようなひどい状態へと進んでいく。この状態では獣医師に必ず相談する必要がある。

原因

なんらかの原因で足底の毛が脱毛し炎症を起こす病気なので、原因はいろいろなパターンが考えられる。
1:うさぎ自体に問題がある。
  (1) 肥満の為、足の裏に大きく負担がかかる。
  (2) 生まれつき足底の毛が薄い。
  (3) スタンピング(足の裏でばんばん叩いて意志表示をする行為)が多い。
  (4) 長い爪
2:飼育環境に問題がある。
  (1) 狭いケージであまり動く事が出来ない為、いつも同じ姿勢で足底をついている事が多い。
  (2) 床が平らである為、移動する時に足底の同じ場所がいつもあたる。
  (3) おしっこで床が湿っているなど不衛生な状態になっている為、皮膚炎になりやすい。

対処方法

(1) まず飼育環境に問題がある場合には、直ぐに改善する。
うさぎの足の裏には、でこぼこしている、爪がしっかりひっかかるような環境が優しい。これは、移動する時に安定するので無理なく足底に体重がかかるという事、床がでこぼこしている事で足底のある1ケ所だけで移動せず、足の裏全体を使うという理由である。
   ・金網であれば、目の細かい物
   ・すのこであれば、目が細かく、足の爪がしっかりかかる物
推奨用品) プロケージ うさぎのプラマット エンボスすのこ うさぎの座ぶとん
衛生的な環境も必ず用意する事。足にやさしくする為にと思って、牧草床等の飼育者もいるが、衛生的な状態が第一。おしっこ等が足裏につくような環境は、極力排除する事が必要。
   ・プラスチックの平らな床は直ぐにすのこ等を入れる。
   ・目の細かい金網はとても衛生的
   (金網が飛節びらんソアホック)の原因と言われる事もありますが、
    沢山のうさぎを見て、これは当てはまらないと判断しています。)
推奨用品) プロケージ 
(2) 実際の炎症に対して飼い主さんができる事
飼育環境を見直したら、次は炎症がひどくならないようにする事が大切。ここでは市販の用品とケアを紹介するが、炎症がひどいと感じた時、飼育環境を変えても良くならない時には直ぐに獣医師に相談する事。
・足底の毛のグルーミング
 汚い状態にあるものは、毛が固まっている可能性もあるので、両目ぐしなどの金属クシでしっかり通風がよくなるようにする。
推奨用品)両目グシ
・衛生状態の維持
 きれいにしたら、再度汚くならないようにする。
推奨用品) OYKグルーミングスプレー うさぎのプロポリス軟膏
・炎症がひどい時には、柔らかい素材のものを衛生的に用意する。
 推奨用品) うさぎの座ぶとん
・うさぎの飼育方法の見直し
 ダイエットを考え、ストレスがかかるような飼育方法(例えば飼い主さん次第で遊ばせたり、かまわなかったり、好きなものをなんでも与えたりなど)、しつけを見直す

予防方法

対処方法にかかれた環境が、常に実践される事が望ましい。