エンセファリトゾーン

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エンセファリトゾーン


概略

エンセファリトゾーン原虫の寄生による病気。腎臓や脳に寄生するが、詳しい事はよくわかっていない。

症状

斜頸になった時初めて、抗体検査にて「エンセファリトゾーン陽性」と診断されることが多い。斜頸の他に、食欲不振、活力がない、急に興奮する等の症状がみられる事もある。また、神経症状として下半身の麻痺や痙攣等が起きることもある。

原因

エンセファリトゾーン原虫の寄生がその原因。母親の胎盤や授乳などによる母子感染、尿からの経口感染がある。うさぎの40%程度が感染しているとも言われる病気だが、実際、その感染の有無は病理解剖して初めて確認できる。現在、エンセファリトゾーンの抗体検査や駆虫薬もあるが、検査が陽性でも発病しない多くのうさぎの存在や駆虫薬で治療した後、抗体検査で再び陽性になるなど、不明な点が多く存在している。また、斜頸や下半身の麻痺等神経症状が出現した時、エンセファリトゾーンの抗体検査で陽性になっても、これらの神経症状は、エンセファリトゾーン症とは限らないので、慎重な診断が必要になってくる。抗体検査の陽性反応に混乱させられて、本当の病気の治療が結果として遅くなる場合もあるので注意が必要である。

対処方法

1)エンセファリトゾーン症の抗体検査で陽性で症状がない場合
発病しないうさぎが多くいるので、陽性の言葉に深刻になりすぎないようにする。体力の低下や免疫機能を低下させるような深刻なストレスをかけないようにする事が大切。別の言葉で説明すると、普通に、楽しく生活させてあげることが大切である。また、駆虫薬を使うかどうかは、エンセファリトゾーン症の臨床経験に詳しい獣医師と相談する必要がある。その理由は、駆虫薬は副作用が少ない薬を使うとしても、必ずしも安全とは言い切れない事と本当にエンセファリトゾーン症かどうかの確証がない事と駆虫薬を使っても完全に駆除できるかどうかわからない事があるからである。

2)エンセファリトゾーン症の抗体検査で陽性で神経症状がある場合
獣医師と相談して、エンセファリトゾーン症(中枢性)とそれ以外の原因(抹消性)の両方の可能性があるという2つの側面から治療してもらうようにする。決して、抗体検査が陽性だから、エンセファリトゾーン症による症状と決めつけないようにする事が大切。エンセファリトゾーンによる中枢性の症状も他の原因でおこる抹消性症状もどちらも早期の投薬が大切となる。

エンセファリトゾーン症は世界中のうさぎで確認されている。これは、穴うさぎがもともと持っている病気とも言えるかもしれない。駆虫薬の効果と確定診断の方法(現在はうさぎが亡くなった後の病理検査でしか確定ができない)が確立されるまで、ブリーダーでの撲滅は困難と思われる。ただし、エンセファリトゾーン症による神経症状と思われる場合には、駆虫薬が大きな手助けになることは間違いがない。

予防方法

これは、他の病気にも共通して言えることであるが、楽しく健康的に、生活させてあげる事が大切。
また、エンセファリトゾーン原虫は感染力をもつ芽胞と言われる状態で尿中に排出される。尿が乾燥して、この芽胞が口の中に入り感染が成立する。従って、うさぎのトイレ(尿)は、最低でも一日1回は掃除することが大切であり、多頭飼育している場合には、特に注意が必要。

ストレスや感染を予防する為に・・・
 1)感染しているうさぎと接触させない
 2)適度な生活環境を保つ。(適切な温/湿度、急激な変化のない環境、
   アンモニア等がない衛生的な環境、適度な運動ができる環境など・・・)
 3)十分な繊維質のある食事
 4)正しい知識と悪化する前の獣医師の診察

関連知識

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